マヌカハニーのUMFとMGOの違いと見るべきポイント3つ

マヌカハニーのUMFとMGOの違いと見るべきポイント3つ
話題の健康食品マヌカハニーを試してみたい、と思う人が増えているようです。
あまりなじみがないだけに、良い商品選びの基準は大切ですよね。商品を良くみるとUMFやMGOといった表記がされています。
これはマヌカハニーの成分の量を表したもの。でも、UMFとMGOの違いは何でしょうか。選ぶときのポイントを確認しておきましょう。
UMFとはどういう意味?何を表しているの?
UMFはマヌカハニーの品質をあらわすために、最初に考えられた表記方法です。
UMFはユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)の略語で、1998年にニュージーランド国立ワイカト大学教授のピーター・モラン博士によって開発されました。
その意味するところは、マヌカハニーのもつ活性抗菌力。非常に高い殺菌効果をもつマヌカハニーですが、当時は成分がまだ明らかにされていませんでした。
そこで、“マヌカハニーの特別な要素”という名称がつけられたのです。
マヌカハニーのUMF値は、病院でも使用される消毒薬のフェノール溶液濃度に換算されてあらわされます。「UMF15+」とあれば、フェノール溶液15%以上の殺菌効果があるという意味。
UMF値を検査する際には、マヌカハニーから普通のハチミツにも含まれている抗菌成分である過酸化水素を取り除きます。その上で、“特有の要素”のみの抗菌力を測る方法がとられています。
「マヌカハニーのユニークな要素」だけの抗菌力を厳密に審査して、表示しているのですね。
これらの測定や管理を行ない、商品に対してUMFブランドを与えているのが、UMF協会。品質の保持のため、偽のUMF表記などについて市場でも監視を実施しています。
UMF値は無段階表記も可能ですが、実際に多く売られているのはUMF10+、UMF15+、UMF20+、UMF25+の4種類。病院などで使用されるフェノール溶液は5%程度なので、かなり強力な殺菌力であることがわかります。
ただ、これはあくまでマヌカの特有な成分が含まれている量を表しているだけ。もちろんフェノール溶液のような、化学的な消毒成分が入っているということではありません。
また検査時とは異なり市場に出ているマヌカハニーには、ハチミツに共通する成分の過酸化水素も含まれたまま。UMFとダブルの抗菌効果があります。
では今、UMFと同等の信頼性をもつといわれるMGOブランドとはどういったものなのでしょうか。
MGOの内容は?数値の基準とは
MGOはMethylglyoxal(食品メチルグリオキサール)のことで、2008年にドイツドレスデン工科大学のトーマス・ヘンレ教授によって発見されました。
マヌカハニーの抗菌活性力、つまりUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)の正体です。長い間、謎となっていた驚異の物質が、この時点でようやく確定されたのですね。
MGO値は1kgのマヌカハニーに、どれくらいのメチルグリオキサールが含まれるかを表しています。MGO100+の商品であれば、1kgの中に100g含まれているという、わかりやすい規格です。
しかもMGOの測定方法は、精度が高いといわれています。フェノール溶液と対比試験を行なうUMFと比べても誤差が少なく、マヌカハニーの活性力を正確に表すことができると主張しています。
老舗ブランドであるUMFは未だに市場で大きなシェアをもっていますが、MGOもその明確な成分表示によって広く支持されてきました。
では、UMFとMGOの表記のついた商品、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
UMFとMGOのどちらが良い表記?
実際には、商品自体にUMFだからMGOだからといって大きな違いはないように見えます。どちらもしっかりとした体勢で製造され、流通の管理を行なっているため、品質性は信頼できます。
ただ、UMF協会に加盟している多数の企業がUMF値を表示しているのに対して、MGOはニュージーランドのマヌカヘルス社(Manuka Health)の登録商標です。
各国に代理店をおいてはいますが、基本的にマヌカヘルス社の商品のみがMGO値を表示しています。そのため価格帯の面からいえば、UMFの方が選択の幅が広いといえます。
いずれのブランドでも、トレーサビリティを厳しく行ない、品質管理に目を光らせています。UMFでもMGOでもニセモノでない限りは、マヌカハニー本来の健康効果に間違いはないはずです。
ところで、UMF値はMGO値に換算するとどのくらいになるのか、あるいはその逆は?と少し気になりますよね。市販されている製品では、おおよそ次のような換算数値となるようです。
UMF値 | MGO値 |
---|---|
39+ | 1100+ |
20+ | 800+ |
25+ | 550+ |
15+ | 500+ |
今もっとも信頼性があるとされる2つのブランド基準を見てきましたが、実際にマヌカハニーを購入する際には数値以外、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
マヌカハニーを購入する際のポイント
ニュージーランドの希少な植物からとれるマヌカハニーは、古くから薬として大切に使われてきた健康効果の高いハチミツ。でも、しっかりと選んで買わなければ、期待を裏切られるかもしれません。
購入する際に気をつけたいポイントは次の3つです。
- 1.正規代理店・品質保証付き
- 2.低価格なものは怪しい
- 3.加熱処理のされていないもの
UMFやMGOといった登録商標のついた商品は、記載してある数値に信頼性があります。が、中には正規品といえないものも。
正規品はトレーサビリティの証書や、品質保証書が付いているものが多く、内容表示がきちんとされています。正規の取り扱い店から買い求めるのが一番安心です。
マヌカハニーは採取される場所によっても、成分濃度が違います。
また、あまりに低価格なものは大量に流通させるため、熱処理が加えられ、本来の成分効果が薄いものもあります。産地や処理方法が明記されておらず、格安の商品には注意が必要です。
まとめ
今、大人気となっているマヌカハニーは、成分表記方法がメーカーによってそれぞれです。UMFやMGOはその中でも、マヌカハニーの有効成分について高い信頼を得ているブランドといえます。
どちらが良いかは好みもあります。最初は少量のものを求めて、食べ比べてみるのが一番確実ではないでしょうか。